K2シロップとは何か?その必要性と使用方法を徹底解説!

産後ママ

こんにちは!元NICU看護師のゆいです!

K2シロップは、新生児にとって欠かせないビタミンKを補充するためのシロップ型の補助剤です。

新生児はビタミンKを十分に生成できないため、自然な血液凝固機能を保つために外部から補充する必要があります。

このシロップは、新生児出血症候群を予防するために広く使用されています。


1.K2シロップとは何か

K2シロップは、新生児に必要なビタミンKを補充するための医薬品です。

ビタミンKは、血液を凝固させる働きがあり、出血を防ぐために重要な役割を果たします。

なぜ必要か?

新生児は腸内細菌が未熟で、体内でビタミンKを十分に生成できません。

そのため、外部からの補充が必要です。

主な目的

新生児出血症候群(ビタミンK欠乏による出血リスク)を予防すること。

2.K2シロップを飲む期間

K2シロップを飲ませ始めるタイミングは、通常、出生直後から始まります。

以下のようなスケジュールが一般的です

  1. 出生直後:生後すぐに1回目を摂取。
  2. 生後1週間以内:医師の指示に従い2回目を摂取。
  3. 生後1ヶ月頃:3回目を摂取。

この方法でほとんどの赤ちゃんのビタミンK欠乏を予防できますが、中には3回投与してもビタミンK欠乏性出血症を発症する赤ちゃんがいるので、生後3ヵ月まで毎週1回ケイツーシロップを投与する「3か月法」もあります。

これらはあくまで一般的な目安であり、医療機関の指示を優先してください。

ゆい
ゆい

私が働いていた病院では、3か月法を採用していました


3. K2シロップの飲ませ方

飲ませ方の手順
  1. シロップをスポイトまたは専用の容器に入れます。
  2. 赤ちゃんの口元にスポイトをそっと当て、少しずつシロップを流し込みます。
注意点

シロップが喉に詰まらないように、ゆっくりと与えましょう。

また、使用後はスポイトを清潔に保つことが大切です。

ゆい
ゆい

コツは、頬の内側に沿って少しずつ薬を入れることです!舌の上や量を多くするとむせてしまうので、要注意!

母乳やミルクに混ぜてもOKと説明されたり、ネット上に書かれていることがありますが、個人的にはお勧めしません。

母乳やミルクは赤ちゃんにとって大好きなもの。

それに嫌な薬を入れられるとどうでしょう?

赤ちゃんの中には、「また何か混ぜられてないかな…」と不安になり、大好きだった授乳タイムに恐怖感や不信感を抱いてしまうことも…

なので、K2シロップは薬単体で飲むことをお勧めします。

ゆい
ゆい

K2シロップを赤ちゃんに飲ませる練習は、必ず病院や産院でするので安心してね

4. K2シロップを飲むタイミングはいつが良い?

K2シロップを飲ませるタイミングは、いつでも良いですが、授乳前に飲むことをお勧めします。

赤ちゃんは胃の形状などから吐き戻しがしやすいです。

授乳中や授乳後のげっぷの際に吐いてしまった…という様な経験はよくあると思います。

授乳後では、吐き戻す可能性が高かったり、眠ってしまうこともあるので、授乳前がお勧めです。

また、K2シロップ内服後、できれば30分吐かないことを確認してから授乳するとベストです!

お腹が空いて泣いている場合は、30分経たずに授乳しても問題はありません!

あくまでも30分はベストなのか~ぐらいに捉えてください!

空腹時や機嫌が悪く泣いているときは、飲み込みにくいので、次のタイミングで再チャレンジしてくださいね。

ゆい
ゆい

必ずこの時間に飲まないと!と神経質にならないでね!次飲めればいっか~で大丈夫だよ!

5. K2シロップを飲んだ後に吐いた場合の対処法

結論、飲み直す必要はありません

日本小児科学会が公式で出している資料にも「飲み直す必要はない」とされています。

K2シロップは、あくまでも予防薬であり、デンマークにおける臨床研究においても、少なくとも9回以上内服させることで、良好な予防効果があったことが報告されています。

ゆい
ゆい

ちなみに、口から少しこぼれてしまった場合も追加でこぼれた分を飲ませる必要はないよ!

6.K2シロップを飲み忘れた場合はどうする?

K2シロップは予防薬なので、飲み忘れた場合でも慌てる必要はありません。

気付いた時点で、内服しましょう!

その後の内服は、内服した日から1週間後にしましょう!

例)毎週水曜にK2シロップを内服していた

  →水曜内服を忘れていたことを土曜日に気付いた!

  →気付いた日にK2シロップを内服し、その後は毎週土曜に変更する

×
忘れていた

気付いて内服

※元々内服していた水曜日に飲ませる方が都合が良い場合は、水曜日に戻しても大丈夫です!
ただし、水曜日に内服することを忘れ、翌週の火曜に思い出した場合は、火曜、水曜と続けて内服してしまうことになるので、この場合は、翌日の水曜ではなく、翌週の水曜から、また内服を再開してください。

×
忘れていた

気付いて内服
×
翌日は飲まない

元通りに内服

まとめ

K2シロップは、出血予防のためのビタミンKを補充する薬です。

週に1回しか飲まず、馴染みのないお薬なので、つい忘れてしまった…ということはあると思います。

特に産後のお母さんは、お産の痛みを忘れるために脳が働くので、忘れっぽくなったり、夜間も授乳があり、まとまった睡眠を取ることができないことから、記憶力が低下します。

飲み忘れたり、飲み間違えたことを責める必要はありませんからね。

K2シロップは、大切なお薬ではありますが、飲み忘れてすぐに赤ちゃんに影響が出たり、間違えて多く飲んでしまった場合に影響が出たという報告は上がっていないので、慌てなくて大丈夫ですよ。

「K2シロップを飲んでくれない」「飲み忘れて、この場合はどうしたらいいかわからない」など質問がありましたら、いつでもメッセージくださいね!

ブログから、またはインスタから質問などお待ちしています!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ゆい
ゆい

肩の力を抜いて、育児を楽しんでくださいね♪

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